「時代の流れ」


「平成」が終わりを告げて、私たちは「令和」という新しい時代を迎えました。時は常に前へ前へと向かって動き、時代は進歩し、これからを生きるお子さまたちが成人として社会で活躍する頃は、また大きく世の中も変わっているに違いありません。

 そんな主に経済を軸とする世の中の動きのなかで、私の指導する音楽という文化はこれからもきちんと伝承されていくことができるでしょうか? 私は世の中が経済やAIが主流となっていくなかでも、この音楽文化を決して絶やすことなく子から子へと受け継がれてほしいと強く願っています。

 なぜならば、音楽には温かさ、喜び、慈愛、悲しみ、苦しみ、祈り、怒りといった感情が遠大な歴史上の作品に込められていて、それを演奏し触れることで、想像力を豊かに広げてくれる「偉大な力」があるからです。そしてその音楽を学ぶとき、ただ学ぶのではなく「どのように学ぶか」が最も大切なことと思っています。

●今日習ってきたことをお母さんに伝える 

●家族でできるようになった所を認めてあげる 

●お子さまのきれいな音を心から喜べる 

●音楽を家族で楽しめる

こんなちょっとした心のゆとりも、お子さまには大切な心の滋養です。

 今年の「第19回おたまじゃくしコンサート」も、豊かな心と賢い頭脳を育てることを目標に日々生徒と共に努力してきました。

 第1部「みんなでうたおうコンサート」では、2歳から3歳のお子さまたちとの楽しい歌や手遊びを通して、お子さまの真っ直ぐで素直な心を育てることに喜びを感じて毎月、レッスンを重ねてきました。

 第2部「ハタのおけいこ」では、音楽を演奏する者にとっては憧れの能力・絶対音感の取得をすべての生徒さまに身に付けさせてあげたいと、必ずレッスンのたびにおこなってきました。家庭での練習も重要なこのおけいこは、ご協力下さるご父母の皆さまにもいつも御礼の気持ちを忘れたことはありません。

 第3部「ピアノ演奏の部」は、その曲と向かい合って練習を重ねてきたプロセスや努力の仕方を生徒さまたちが各々経験し、その経験がさらなる自信と結び付いてくれることを願っています。

 第4部「ピアノ科の皆さまの歌声」では、子供らしくのびのびと楽しく歌います。お客さまの心に素敵な何かをお伝えしたいと思います。

 第5部「ヴァイオリンと声楽科の演奏」では、自分の舞台を精いっぱい自分らしく表現する場として出演者一同がんばりますので、大勢の皆さまにご覧頂けることをお願い申し上げます。

 またロビーでは、「Noriko’s サロン」で作品作りに参加下さった皆さまの展示が、このよき日にいっそうなる華やかさを賛助下さっています。

 これからも市来音楽教室は、音楽文化を追求し、進んで参ろうと思っています。本日は「第19回おたまじゃくしコンサート」にご来場下さいまして、心より御礼を申し上げます。

市来法子


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